はじめに
本記事を読んでいるということは、Salesforceに業務などで関わりのあるユーザであると推測します。(何様)
そして、おそらくタイトルにある通り、Salesforceのレポートやダッシュボードの活用や、データ分析というものにあまり馴染みがないものとお見受けします。(だから何様)
そんなあなたに捧げます。
データ分析の一般論
ほい。まずはここからですね!
現在データ利活用に躍起になっている様々な業界では、データベース周りを下記のような構造で整備していることが多いです。
※企業によって多少違いはあります。

「おい。なんだこれ。」と思われるかもしれませんが、落ち着いてください。誰もが通る道です。
img1についてですが、まず様々なデータソースを集め、それをデータレイクに格納します。次にデータ分析などに利用しやすいよう格納したデータを綺麗にした上で、データウェアハウスに格納します。そのデータウェアハウスから、必要な分析をするためのデータを切り出して加工したものとしてデータマートというものを作ります。その後、可視化が必要であるなら、データマートの中身をBIツールで可視化することになります。
そして、この構造はクラウド活用を推進しているような大多数の企業でも一般化している基本中の基本となっております。
現代はマシンスペックが年々強くなってきたことで、とりあえず生データを蓄積していくといった「は!?」という使い方が容易に安価にできるようになっています。
データウェアハウスやデータレイクをもっと詳細に知りたい方は下記リンクが読みやすいので、参考までにどうぞです。
Salesforceでの分析
ではSalesforceのレポートとダッシュボードとの向き合い方は何か?
これは簡単です。
レポートはデータマート、ダッシュボードをBIツールとみてください。
構造化された整理データはオブジェクトです。
※あくまで私の感想です

そうすることで、「レポートを乱立して作るのとか悪でしかない」という考えに新たな視点を生み出せそうですね。要は無駄なものを作らなければいいだけなんです!
このように、Salesforce版データマートとしてレポートを作成することで、ダッシュボードで複数レポートからのグラフやリストを表示する有用性が生まれるんです!
こう考えることで、Salesforce上でも高度なことを求めなければ分析できそうじゃないですか!?
本来であればimg1のような環境ですと、基本的にSQLなどでクエリを書いたり、データ転送や切り出しのためにプログラミングスキルが必要になったりします。しかし、img2のように、Salesforceの中でのみ必要な作業であるなら基本ノーコードですので不要となるのです。
Salesforceがあれば分析は完璧ってか?
いやそうでもないです。
Salesforceでできる分析は、あくまで”営業情報を中心としたビジネス分析”という範囲となります。
この情報に、他のデータソースとのクロスした分析、より複雑で高度な分析を行い、それをSalesforceに戻すリバースETLといわれる操作が必要な場合には、img1のような構造を整備する必要があります。
その時はもちろん、Salesforceは1データソースという役割になります。
おわりに
Salesforceいいっすよね。